クラフブキ（1985年生、母タサノウイン）

クラフブキ（1985年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のアンズプリテンダー（当時13歳）と交配したタサノウインが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は倉井太三郎。戦績は、中央平地20戦4勝2着3回、地方23戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1990年の潮来特別(900万下)。

経歴

デビュー前

古山良司厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

4月23日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマツパレスに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

5月14日、中2週で迎えた2戦目は、4歳400万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

11月19日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のユアウエルカムに3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

12月18日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の千葉日報杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（1989年）

1月21日、中4週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安田富男騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のダイナスターライトに1馬身3/4の差をつけて優勝

2月18日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で安田富男騎手（5戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

4月29日、中9週で迎えた7戦目は、5歳以上1400万下の丹沢ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田富男騎手（6戦3勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ハーバーシルビアに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

12月17日、約7か月半の休み明けで迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の師走特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

5歳（1990年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（9戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したグランドソロンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月18日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のドロテアスに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月18日、中1週で迎えた14戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（11戦3勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したサクラフジオーに3/4馬身届かず2着となった。

4月21日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の丹沢ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（12戦3勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月19日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（13戦3勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

6歳（1991年）

11月2日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた20戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

7歳（1992年）

1月25日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、田中守騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月4日、中0週で迎えた22戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中守騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3月8日、中4週で迎えた23戦目は、別府真司騎手を鞍上に迎えて、一般A3（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のキングホマレをクビ差制して久しぶりに勝ち星を挙げた。

3月17日、連闘で迎えた24戦目は、一般A2（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で別府真司騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた25戦目は、鏡川特別（高知ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で別府真司騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のハクバチエリーをクビ差制して勝利を手に入れた。

5月5日、中2週で迎えた26戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で別府真司騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のセレベスクイーンに3馬身の差をつけて制した。

5月24日、中2週で迎えた27戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で別府真司騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月27日、中4週で迎えた28戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は田中守騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったホリノスプリンターから1馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中0週で迎えた29戦目は、七夕特別（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中守騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月8日、中4週で迎えた30戦目は、緑陰特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は別府真司騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた31戦目は、一般C4-1（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は田中守騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月3日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、神無月特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中守騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月13日、中0週で迎えた33戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は別府真司騎手（6戦3勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた34戦目は、一般C4-2（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は田中守騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウマサムネから3馬身差の2着となった。

12月6日、中4週で迎えた35戦目は、雷鳥特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中守騎手（7戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月14日、連闘で迎えた36戦目は、風花特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中守騎手（8戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったアカシキングから1馬身半差の2着に敗北した。

12月31日、中1週で迎えた37戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中守騎手（9戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

8歳（1993年）

1月31日、中3週で迎えた38戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中守騎手（10戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったウエルセンプウから3馬身差の2着となった。

2月8日、連闘で迎えた39戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中守騎手（11戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた40戦目は、一般C3-1（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田中守騎手（12戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったミスターマジックから半馬身差の2着に敗北した。

3月30日、中3週で迎えた41戦目は、一般C2-3（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で田中守騎手（13戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた42戦目は、ほととぎす特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で田中守騎手（14戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた43戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で田中守騎手（15戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。