ビッグバイキング（1996年生、母L’On Vite）

ビッグバイキング（1996年4月24日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のTheatrical（当時14歳）と交配したL'On Viteが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦2勝2着4回。2001年の目黒記念(ハンデG2)で3着に入った他、1999年の京都4歳特別(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

11月7日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のコスモプラズマを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤコジーンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3歳（1999年）

3月28日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたシンボリインディ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月9日、中1週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマルブツオペラに1馬身半の差をつけて重賞初制覇を遂げる

4歳（2000年）

1月23日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた7戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったクリスザブレイヴに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中2週で迎えた8戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月2日、中4週で迎えた9戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた10戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた12戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた13戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2001年）

2月10日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた19戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（7戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月3日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったメジロランバートに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月18日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた25戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（9戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（10戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

6歳（2002年）

10月19日、約10か月の休養明けで迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（11戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（12戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。