ヒダカクラフティー（1996年生、母Perky Dancer）

ヒダカクラフティー（1996年4月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のCrafty Prospector（当時17歳）と交配したPerky Dancerが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦5勝2着8回。2001年のトパーズステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2002年の仁川ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額5,040万円（50.4万×100口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月5日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったアドマイヤカイザーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月26日、中6週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタカノミッフィーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月11日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下の胡蝶蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたリトルシェーバー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月21日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2000年）

1月15日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は高橋亮騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るグッバイマイラブを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

3月11日、中4週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（7戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエーピーハルコッチをクビ差振り切って3勝目を収める

3月25日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプライムチェアーを3/4馬身振り切って優勝

5月14日、中6週で迎えた12戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

9月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（10戦4勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

10月7日、連闘で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったシアトルフレームに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したアイランドオオジャに半馬身届かず2着に敗北した。

11月4日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（11戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったジョウノブラボーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の2000フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したシルクディヴァインにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2001年）

1月13日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のハギノハイグレイドに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

2月10日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた21戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は高橋亮騎手（12戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

10月21日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた24戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモルビーキングを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2002年）

3月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったタガノフォーティにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。