エポワス（2008年生、母マニックサンデー）

エポワス（2008年5月21日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「フランスの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時10歳）と交配したマニックサンデーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦7勝2着7回。2017年のキーンランドカップ(G3)に勝利した他、2017年の函館スプリントステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場され、グローブエクワインマネージメントによって2,310万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

4月2日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリーサムハーツを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

6月5日、中8週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコスモソーンパークをクビ差振り切って制した。

5歳（2013年）

8月10日、約26か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

9月14日、中4週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の古作特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

6歳（2014年）

3月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月29日、中1週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

5月3日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダノンビーナスに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

5月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

6月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったブルーストーンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月13日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンチュラスに2馬身半の差をつけて4勝目をゲットした。

8月2日、中2週で迎えた11戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月17日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月18日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

7歳（2015年）

3月15日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したレッドファルクスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたビッグアーサー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月24日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月4日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたウキヨノカゼ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったオメガヴェンデッタにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るルチャドルアスールを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って5勝目を手にした。

8月30日、中2週で迎えた20戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8歳（2016年）

5月14日、約8か月半の休養明けで迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた22戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月7日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったクリスマスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月28日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

12月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたサンライズメジャー決め手に屈してクビ差の2着となった。

9歳（2017年）

4月9日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブラヴィッシモを3/4馬身振り切って久しぶりの一戦を物にした。

6月18日、中9週で迎えた27戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（8戦2勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月6日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

8月27日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた29戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のソルヴェイグをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

12月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

10歳（2018年）

3月3日、中9週で迎えた31戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず15着に終わった。

6月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。