エロージュ（2006年生、母フサイチエレガンス）

エロージュ（2006年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時13歳）と交配したフサイチエレガンスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、地方21戦3勝2着4回。2010年のトゥインクルレディー賞(牝ハンデS2)で2着に入った他、2009年のユングフラウ賞(牝S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

10歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、岡田スタッドによって777.6万円で落札された。

川島正行厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2008年）

7月21日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のノーステイオーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦のフレッシュスター特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで突き抜け、最後は2着のジョイフルミラクルに3馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

9月18日、中4週で迎えた3戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの’08ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

10月22日、中4週で迎えた4戦目は、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

12月31日、中9週で迎えた5戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

3歳（2009年）

2月11日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳S3のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったモエレエターナルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月20日、中4週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月14日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

10月5日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、報知新聞社賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のザグに2馬身の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

11月12日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

12月30日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

4歳（2010年）

1月25日、中3週で迎えた12戦目は、睦月特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したタッチブライトを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月23日、中3週で迎えた13戦目は、白富士特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月24日、約6か月の休養明けで迎えた14戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、オーガストスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、スズヨシーズンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月15日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったヒロアンジェロを半馬身捉え切れず2着となった。

10月20日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

5歳（2011年）

3月1日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、白富士特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4月29日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

6月7日、中5週で迎えた19戦目は、東京スポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

6歳（2012年）

1月13日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、鯛ノ浦特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の野島崎特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。