ヒロアンジェロ（2005年生、母スポーデズブルー）

ヒロアンジェロ（2005年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名＋天使（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時10歳）と交配したスポーデズブルーが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）見上牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着6回、地方9戦4勝2着1回。2010年のトゥインクルレディー賞(牝ハンデS2)に勝利した他、2009年のJA門別美味ネギ君特別(一般)を制する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月25日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

9月30日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

3歳（2008年）

1月5日、中1週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメジロアリエルにハナ差届かず2着となった。

2月2日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったプロヴィナージュに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月24日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を炸裂させて、最後は2着のミラクルロンドに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月15日、中2週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

4月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したチェルカにクビ差届かず2着となった。

9月21日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したショウカクを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月15日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したグッドチョイスにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月13日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のレティセントガールに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手にした。

4歳（2009年）

1月17日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（10戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた20戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

7月5日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

8月9日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヒラボクスペシャルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクーノキセキに1馬身3/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月24日、中3週で迎えた26戦目は、川島洋人騎手を鞍上に迎えて、ホクレンAcoopいぶりひだか大野菜市特別（門別ダート2000m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコンテに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月8日、中1週で迎えた27戦目は、元浦川特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川島洋人騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウエスタンリジに1馬身の差をつけて優勝

10月22日、中1週で迎えた28戦目は、JA門別美味ネギ君特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島洋人騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のベリーベリナイスに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月19日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で川島洋人騎手（3戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったコパノカチドキにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中2週で迎えた30戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、総の国オープン（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2010年）

8月13日、約8か月の休養明けで迎えた31戦目は、牝馬限定戦の’10アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

9月15日、中4週で迎えた32戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエロージュを半馬身振り切って7勝目を獲得した。

10月20日、中4週で迎えた33戦目は、牝馬限定S3のTCKディスタフ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

12月30日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。