ヒラボクスペシャル（2006年生、母ペパーミントグラス）

ヒラボクスペシャル（2006年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したペパーミントグラスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鎌田正嗣。戦績は、中央平地18戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、鎌田正嗣から「セレクトセールサラブレッド当歳」と「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

10月25日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。

3歳（2009年）

4月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシーオブザスターズに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月6日、中7週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

7月19日、中5週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

8月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒロアンジェロに4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

10月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

12月13日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦2勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

4歳（2010年）

4月11日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

5月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた12戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダルニムをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

9月11日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月10日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトキノフウジンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2011年）

3月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田稔騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

5月7日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6歳（2012年）

1月15日、約8か月半の休養明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。