トウショウギア（2000年生、母ターナートウショウ）

トウショウギア（2000年6月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋歯車」。毛色は鹿毛。種牡馬のオジジアン（当時17歳）と交配したターナートウショウが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地35戦10勝2着3回、地方3戦1勝。2006年の根岸ステークス(G3)で3着に入った他、2006年のクラスターカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

6月22日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

9月10日、中8週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナティーホイップ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロエベリンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコンフェッションに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

12月21日、中2週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4歳（2004年）

2月7日、中6週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のクールキャスケードに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

5歳（2005年）

2月5日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の節分賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦2勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のシアトルユーに5馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

2月19日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のタマモドンに約12馬身の大差をつけて5勝目を手に入れた。

6月5日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のサンデーストリームに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月24日、中6週で迎えた17戦目は、北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（6戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したサンライズキングを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月3日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（7戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るディバインシルバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて順当に勝利した。

10月29日、中7週で迎えた19戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（8戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のミリオンベルに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6歳（2006年）

1月29日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（9戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月19日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた23戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はタレてしまい18着に終わった。

5月27日、中8週で迎えた24戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のシルヴァーゼットをクビ差振り切って雨中の一戦を制した。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（10戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（11戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（12戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた28戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

7歳（2007年）

1月28日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた29戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

2月10日、中1週で迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた31戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（13戦6勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハリーズコメットに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

4月14日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（14戦7勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた33戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（15戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて突き抜け、最後は2着のトロピカルライトに4馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

7月29日、中8週で迎えた34戦目は、北陸ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（16戦8勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったテイエムアクションにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

10月3日、中8週で迎えた35戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（17戦8勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

11月18日、中6週で迎えた36戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（18戦8勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤスバルにハナ差届かず2着に惜敗した。

8歳（2008年）

1月13日、中7週で迎えた37戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（19戦8勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた38戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。