ムゲット（2012年生、母ロッタ）

ムゲット（2012年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「すずらん（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時22歳）と交配したロッタが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方39戦8勝2着9回。主な勝ち鞍は2017年の梅ちゃんおかえり特別(一般C2-7)。

経歴

デビュー前

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

5月9日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は420kg。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。11着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

8月3日、中7週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた3戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳C2五（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったエクセレントガールに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月17日、中1週で迎えた4戦目は、3歳C2四（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、デルマウンライマツに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中1週で迎えた5戦目は、一般C2十五（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るパルパルムツミを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、中1週で迎えた6戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るカニングウーマンを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

9月27日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンエイジャンセンに9馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月19日、中2週で迎えた8戦目は、一般C2三（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた9戦目は、一般C2三（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゲンパチインパクトに8馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたダンシングアヘッド決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月30日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、一般C2三（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したフライガイザーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月13日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったライゼリートに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月29日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2七（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2016年）

1月10日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた14戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（8戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャイニードルチェに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月25日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

9月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

10月19日、中4週で馬体重を前走から31kg増やして迎えた17戦目は、丸山真一騎手を鞍上に迎えて、ホオズキ特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

11月1日、中1週で迎えた18戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山真一騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したアグリナデシコにハナ差届かず2着となった。

11月16日、中1週で迎えた19戦目は、アケボノソウ特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山真一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた20戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丸山真一騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月16日、中1週で迎えた21戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山真一騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

12月21日、連闘で迎えた22戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸山真一騎手（5戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアスランに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5歳（2017年）

1月6日、中1週で迎えた23戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で丸山真一騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた24戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で丸山真一騎手（7戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた25戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で丸山真一騎手（8戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったエムティアポロンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月17日、中1週で迎えた26戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で丸山真一騎手（9戦1勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた27戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で丸山真一騎手（10戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた28戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で丸山真一騎手（11戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた29戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は13戦連続で丸山真一騎手（12戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた30戦目は、朱里まどか生誕記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で丸山真一騎手（13戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

4月21日、連闘で迎えた31戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で丸山真一騎手（14戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた32戦目は、岡村卓弥騎手を鞍上に迎えて、一般C3-2（高知ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したサチノサンスイテイを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中1週で迎えた33戦目は、アジサイ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村卓弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のピアスに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月18日、中1週で迎えた34戦目は、祝3016勝達成特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡村卓弥騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた35戦目は、ホタル特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岡村卓弥騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

7月9日、連闘で迎えた36戦目は、一般C2ロ（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岡村卓弥騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月16日、連闘で迎えた37戦目は、梅ちゃんおかえり特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡村卓弥騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のペプチドウインドを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

7月29日、中1週で迎えた38戦目は、大暑特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡村卓弥騎手（6戦2勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた39戦目は、高知けいばで納涼特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で岡村卓弥騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた40戦目は、残暑特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡村卓弥騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた41戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、一般C1 C2（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、ツリーポケットに半馬身交わされて2着となった。

9月30日、中1週で迎えた42戦目は、広島県もみじ特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岡村卓弥騎手（9戦2勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。