ワルツダンサー（1995年生、母ウィシングフォーアスター）

ワルツダンサー（1995年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時9歳）と交配したウィシングフォーアスターが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ビッグジャパンファーム。戦績は、中央平地25戦6勝2着5回。2000年のキーンランドカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

1月25日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月14日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1800m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

6月28日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセールファストに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月26日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の登別特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、チョウカイマリーンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月8日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフリートスティードを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

4歳（1999年）

1月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアイネスソロモンをクビ差振り切って休み明け初戦を物にした。

2月6日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の節分賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の御宿特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の両国特別（中山芝1600m 外回り雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したロックアライヴを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月17日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワゴールデンを上がり3位の末脚でハナ差だけ差し切って3勝目を手中に収めた。

8月21日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったプリンセスカーラにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

10月16日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のブランドキャリーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月20日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、6着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサンフレアをクビ差振り切って制した。

5歳（2000年）

1月16日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

2月12日、中3週で迎えた19戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

3月11日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

8月27日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したメジロダーリングにクビ差届かず2着となった。

10月8日、中5週で迎えた23戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のツルマルザムライに1馬身3/4の差をつけて6勝目をマークした。

10月29日、中2週で迎えた24戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月16日、中6週で迎えた25戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大西直宏騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。