サウンドキアラ（2015年生、母サウンドバリアー）

サウンドキアラ（2015年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+『輝く』の意味を持つ人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したサウンドバリアーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年のヴィクトリアマイル(牝G1)で2着に入った他、2020年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエアアルマスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月16日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

2月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

5月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンツクレイオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月16日、中4週で迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったクライムメジャーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したメイショウオーパスを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月23日、中3週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の天神橋特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったエアアルマスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月20日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のドラグーンシチーに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月12日、中2週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

10月5日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミッキーブリランテを3/4馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月7日、中8週で迎えた14戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2020年）

1月5日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のダイアトニックに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を手に入れた。

2月22日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプールヴィルに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

4月11日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を爆発させて、最後は2着のスカーレットカラーに1馬身半の差をつけて3連勝で3つ目の重賞タイトルを獲得した。

5月17日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（4戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアーモンドアイにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

10月31日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G2の毎日放送賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（6戦4勝）。17頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

12月26日、中4週で迎えた21戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（7戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

6歳（2021年）

3月28日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（8戦4勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

5月16日、中6週で迎えた23戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で松山弘平騎手（9戦4勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

10月30日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したダノンファンタジーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月21日、中2週で迎えた25戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた26戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

2022年1月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。