ワントゥワン（2013年生、母ワンカラット）

ワントゥワン（2013年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「一番から一番へ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したワンカラットが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦5勝2着8回。2018年の富士ステークス(G3)で2着に入った他、2018年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

7月25日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアンシエルワープに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3歳（2016年）

1月17日、中6週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したシンハライトにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月6日、中2週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月25日、約7か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、6着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したショウナンサスケを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月20日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したエマノンにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月23日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のペガサスボスに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

4歳（2017年）

1月16日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したスマートカルロスにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月18日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサフランハートを3/4馬身振り切ってファンの期待に応えた。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したラプソディーアにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月22日、中4週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のドルチャーリオをアタマ差振り切って4勝目を挙げた。

11月5日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず3着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

5歳（2018年）

2月12日、中7週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレインボーフラッグを半馬身振り切って制した。

4月7日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

7月22日、中9週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた23戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したプリモシーンにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月9日、中3週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したミッキーグローリーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月20日、中5週で迎えた25戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したロジクライを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月22日、中8週で迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6歳（2019年）

2月16日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、6着に終わった。

4月6日、中6週で迎えた28戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた29戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。