カシノレント（2011年生、母マヤノビジュー）

カシノレント（2011年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋家族名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時12歳）と交配したマヤノビジューが11歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は熊本県、生産者は本田土寿。戦績は、中央平地18戦0勝、地方21戦9勝2着5回。主な勝ち鞍は2014年の睦月賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、本田土寿から「九州1歳市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって399万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、柏木務によって682.5万円で落札された。

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

12月1日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月8日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3歳（2014年）

1月21日、中5週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の睦月賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のファーマフレアをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

2月13日、中2週で迎えた4戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のたんぽぽ賞（佐賀ダート1400m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず最後はイスルギと並んで9着同着となった。

4月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で二本柳壮騎手（4戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた9戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（5戦0勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず18着に終わった。

12月4日、約6か月の休み明けで迎えた11戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

4歳（2015年）

1月11日、中4週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

1月17日、連闘で迎えた13戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた14戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（7戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（8戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（9戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた18戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた20戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

7月12日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の彦星賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり最後はシングンパワーと並んで13着同着となった。

7月20日、連闘で迎えた22戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、えびの特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に終わった。

11月21日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシゲルユカタマツリに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月26日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2016年）

1月10日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた26戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったコウザンゴールドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月13日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は田中直人騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中直人騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったホウザンゴッドを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月26日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のレジェンドスイグンに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4月16日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったパッショナートに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月30日、中1週で迎えた31戦目は、おとめ座特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中直人騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた32戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ブロンズサドル賞（第1戦）（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプリエールエスペレを猛烈な末脚で半馬身差し切って制した。

5月21日、連闘で迎えた33戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤本現暉騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダノンサイクロンに7馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

6月5日、中1週で迎えた34戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキグランツを上がり1位の末脚で半馬身差し切って制した。

6月26日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホットロードに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月18日、中2週で迎えた36戦目は、大隅特別（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったキヨマサに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた37戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、里帰りジョッキーズカップホームタウンカップ（佐賀ダート1750m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダノンサイクロンに1馬身の差をつけて7勝目を手にした。

8月21日、中1週で迎えた38戦目は、サードニックス特選（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のクインオブザナイトに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月10日、中2週で迎えた39戦目は、白露賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のパイロットをアタマ差振り切って断然の支持に応えた。