ローウェル（2018年生、母アンティフォナ）

ローウェル（2018年5月4日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「人名より。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したアンティフォナが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2023年の駿麗賞で2着に入った他、2024年のジュライ賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,000万円（6万×500口）で一口馬主が募集された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月19日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は538kg。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

3歳（2021年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる形となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の精神でジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のバシレウスに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメディーヴァルを半馬身振り切って2勝目を手にした。

6月20日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は団野大成騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい14着に終わった。

9月25日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、クリノホノオに交わされて3馬身差の2着となった。

10月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく10着に敗れた。

4歳（2022年）

1月22日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの小倉城特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。

4月17日、中8週で迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のモズピンポンに3馬身半の差をつけて優勝

5月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、エイシンギアアップに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月26日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの花のみちステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、オーヴァーネクサスに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月20日、中7週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの別府ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

10月23日、中8週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの天王寺ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

5歳（2023年）

1月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、初鷹スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したメイケイライジンを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中2週で迎えた16戦目は、駿麗賞（船橋ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スマートセラヴィーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月17日、中4週で迎えた17戦目は、雪柳スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のメイケイライジンに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月5日、中6週で迎えた18戦目は、閃光スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のファイナルキングをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

7月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、地方重賞の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

12月27日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、KRAトロフィー（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のハートプレイスに3馬身半の差をつけて久々の一戦を物にした。

6歳（2024年）

2月11日、中6週で迎えた21戦目は、フェブラリー賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のフジコチャンに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月11日、約5か月の休み明けで迎えた22戦目は、ジュライ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦4勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

9月11日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、アフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた24戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、兵庫ゴールドカップ（園田ダート1230m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。