カハラビスティー（2009年生、母バロネッセ）

カハラビスティー（2009年2月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ハワイの虹の女神カハラオプナより＋冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したバロネッセが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）松浦牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回、地方11戦2勝2着2回。2016年のカーバンクルステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤大士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

3月11日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/重）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアサクサマジックを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサクラオードシエルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月15日、中2週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

7月8日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月4日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた6戦目は、3歳戦のナイスレイン特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月28日、中2週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた7戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2四（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ショウナンアルプに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C2三（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったブラックビスケットに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

11月29日、中5週で迎えた9戦目は、胆振軽種馬農業協同組合特別（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた10戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンジョッキーカップ（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月26日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は木村健騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

4歳（2013年）

1月4日、連闘で迎えた12戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1 C2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月16日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は木村健騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

2月28日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメイショウナダルに3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月13日、中1週で迎えた15戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2 C1（園田ダート1230m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は木村健騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のサイキセキを半馬身振り切って制した。

10月26日、約7か月の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、6着を確保した。

11月17日、中2週で迎えた18戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

5歳（2014年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったブルーピアスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月23日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のドラゴンサクラに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月12日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のレッドガルシアを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5月3日、中2週で迎えた22戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に沈んだ。

7月5日、中8週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、抜け出したメイショウイザヨイにハナ差届かず2着に惜敗した。

9月27日、中7週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

12月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

6歳（2015年）

1月5日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月28日、中7週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のネロに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月12日、中5週で迎えた29戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月19日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月30日、中5週で迎えた31戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦1勝）。17頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

12月12日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

7歳（2016年）

1月16日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のゴールドペガサスを3/4馬身振り切って制した。

3月5日、中6週で迎えた34戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月10日、中4週で迎えた35戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。