ウワサノシブコ（2018年生、母スマートシンパシー）

ウワサノシブコ（2018年5月19日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のアイルハヴアナザー（当時9歳）と交配したスマートシンパシーが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2021年のユングフラウ賞(牝地方重賞)に勝利した他、2021年のユングフラウ賞(牝S2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡田スタッドから「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、寺井文秀によって140.4万円で落札された。

米川伸也厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2020年）

5月20日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、マーサマイディアに交わされて4馬身差の2着となった。

6月3日、中1週で迎えた2戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、トロピカリズモに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月25日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンシッソウを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

7月30日、中2週で迎えた5戦目は、加藤誓二騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤誓二騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月27日、中1週で迎えた7戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のプロジェクトエーに2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

9月24日、中3週で迎えた8戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

11月3日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は松井伸也騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月21日、中6週で迎えた10戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若潮特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3歳（2021年）

1月6日、中1週で迎えた11戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若水特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ディーノランページに3/4馬身交わされて2着となった。

2月3日、中3週で迎えた12戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのシンデレラオープン（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハナハナを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って1番人気に応えた。

2月23日、中2週で迎えた13戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケラススヴィアを上がり1位の末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目をマークした。

4月28日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、4着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳オープンのカサブランカオープン（川崎ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るレディブラウンを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月16日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（3戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

7月22日、中4週で迎えた17戦目は、S3のプラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田譲治騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田譲治騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で和田譲治騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカイカセンゲン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月2日、中2週で迎えた20戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの三里塚賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

12月30日、中3週で迎えた21戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

4歳（2022年）

4月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（7戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定オープンの’22ネモフィラ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた24戦目は、七夕裕次騎手を鞍上に迎えて、浦和スプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

8月3日、中4週で迎えた25戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、「平取すずらん」特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

9月1日、中3週で迎えた26戦目は、レイデオロ・プレミアム（門別ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ3着に沈んだ。

9月15日、中1週で迎えた27戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の旭岳賞（門別ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた28戦目は、SPAT4でポイント10倍特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた29戦目は、風かおる優駿桜国新ひだか特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた30戦目は、北海道コンサドーレ札幌特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で落合玄太騎手（4戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウタマロに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

11月9日、中1週で迎えた31戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2023年）

4月26日、約5か月半の休み明けで迎えた32戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、ナダル・プレミアム（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月25日、中3週で迎えた33戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた34戦目は、キタサンブラック・プレミアム（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず5着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた35戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったレスペディーザにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

8月17日、中5週で迎えた36戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた37戦目は、レイデオロ・プレミアム（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた38戦目は、オルフェーヴル・プレミアム（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた39戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

6歳（2024年）

3月5日、約4か月の休養明けで迎えた40戦目は、牝馬限定オープンのブルーリボンマイル（笠松ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。