シルトホルン（2020年生、母シンメイミヤビ）

シルトホルン（2020年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「スイスにある山名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時16歳）と交配したシンメイミヤビが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は飛渡牧場。2023年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)で2着に入った他、2024年のエプソムカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、飛渡牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって385万円で落札された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月17日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 雨/重）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

10月16日、中9週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のクリイロに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月19日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G2の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた5戦目は、2歳1勝クラスのひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ジョウショーホープにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3歳（2023年）

2月19日、中8週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた7戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

4月29日、中5週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたニシノライコウ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコンクシェルに1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

7月2日、中5週で迎えた10戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエルトンバローズ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（7戦2勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた12戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、逃げるヤマニンサルバムを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月12日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4歳（2024年）

1月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大野拓弥騎手（10戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

3月10日、中5週で迎えた15戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大野拓弥騎手（11戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月24日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5月18日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（12戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

7月27日、中6週で迎えた19戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

10月6日、中9週で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞(秋)（東京芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（13戦2勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。