タガノイノセンス（2007年生、母ウッドフェアリー）

タガノイノセンス（2007年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天真爛漫」。毛色は青毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時9歳）と交配したウッドフェアリーが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は猿橋義昭。戦績は、中央平地33戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の鴨川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

3月7日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤマニンシュシュに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月19日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

4歳（2011年）

1月10日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた8戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月7日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったヤマニンシャスールにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のプルプルに1馬身3/4の差をつけてファンの支持に応えた。

8月6日、中8週で迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

10月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の白根特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた16戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

5歳（2012年）

3月10日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の熊野特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月24日、中1週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/重）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

5月19日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルヴァルムをハナ差振り切って制した。

7月22日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の有松特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたファタモルガーナ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

8月25日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月13日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

12月1日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

6歳（2013年）

2月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

4月20日、中7週で迎えた27戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘魂で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のサンライズトゥルーをクビ差振り切って優勝

5月12日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく11着に終わった。

9月22日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月5日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず17着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

7歳（2014年）

1月13日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。