サイレントハナ（2002年生、母トーシンラブリー）

サイレントハナ（2002年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のライブリーワン（当時17歳）と交配したトーシンラブリーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は森田芳男。戦績は、地方37戦12勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年のノベンバースター賞(一般B2 B3)。

経歴

デビュー前

山越光厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（2004年）

7月15日、デビュー戦は見沢譲治騎手を鞍上に据えて、2歳（浦和ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチャイローンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2005年）

1月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた2戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で見沢譲治騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエフテーノーザンに2馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

2月17日、中4週で迎えた3戦目は、3歳戦の若盛特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で見沢譲治騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったモエレマジックオーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中1週で迎えた4戦目は、3歳地方重賞のしらさぎ賞（浦和ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で見沢譲治騎手（3戦2勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦のもくれん特別（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で見沢譲治騎手（4戦2勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳戦の若竹特別（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で見沢譲治騎手（5戦2勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若駒特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の若潮特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は見沢譲治騎手（6戦2勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた9戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の向日葵特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

9月26日、中4週で迎えた10戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若鷹特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4歳（2006年）

2月7日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、高橋哲也騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエマージングライトに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、一般C1八九（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋哲也騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、レオソニックに交わされて2馬身半差の2着となった。

4月3日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1五アイ（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋哲也騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のニッショウカイドウをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月27日、中2週で迎えた14戦目は、一般C1二三（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋哲也騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月9日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、一般C1六七（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋哲也騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のマイネルアモーリオに3馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

11月22日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、一般C1四五（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で高橋哲也騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月21日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のニイタカティアラに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2007年）

1月18日、中3週で迎えた18戦目は、一般C1四五（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のスペースシップに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月13日、中3週で迎えた19戦目は、温情賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエーケーロイヤルに2馬身の差をつけて8勝目を手にした。

3月19日、中4週で迎えた20戦目は、一般B3五（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデンタルライトに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月26日、中4週で迎えた21戦目は、チューリップ特別（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のザママーベラスに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月31日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、マルチスピリット特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（5戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、モエレタイムオンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月7日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から29kg戻して迎えた23戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバンダムトレジャーと並んで1着同着となった。

11月19日、中1週で迎えた24戦目は、山茶花特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイチモンジを目の覚めるような末脚で半馬身差し切って勝利数を12に伸ばす

12月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、ディセンバースター賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（7戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6歳（2008年）

1月1日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、迎春賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（8戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

1月22日、中2週で迎えた27戦目は、マルチマックス特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（9戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた28戦目は、閃光スプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は金子正彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた29戦目は、夕焼けスプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で金子正彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

7歳（2009年）

10月13日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた30戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のオクトーバー特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

10月29日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、関宿特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスーパーミッションを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

11月26日、中3週で迎えた32戦目は、マルチヒーロー特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた33戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、除月特別（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、3着に入った。

12月22日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の冬至特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

8歳（2010年）

1月8日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦の端月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

1月29日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた36戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、銀嶺特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ジャスミンフレイズに交わされて1馬身差の2着となった。

2月12日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦のアメジスト特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（10戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。