ロイヤルセランガー（2001年生、母カーペンタービー）

ロイヤルセランガー（2001年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「外国のゴルフコース名（マレーシア）」。毛色は鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時12歳）と交配したカーペンタービーが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地12戦2勝2着4回、地方21戦5勝2着2回。2003年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で4着に入った他、2003年のファンタジーステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

6月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したヤマニンラファエルにクビ差届かず2着となった。

7月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサクセスアルデンテに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

8月9日、中4週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウボーラーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月4日、中7週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったコスモサンビームに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月19日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のビッグマリーンを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

11月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったスイープトウショウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2004年）

2月7日、中8週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3月14日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた10戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

7月20日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

9月15日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って15着に終わった。

11月3日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

12月15日、中5週で迎えた14戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、畜産フェア特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハートリーフに5馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月31日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート2500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒカルブレーヴに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2005年）

2月9日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

3月10日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、タイムトゥチェンジにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月30日、中2週で迎えた18戦目は、地方重賞の六甲盃（姫路ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、地方重賞のオグリキャップ記念（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

5月21日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦2勝）。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

7月22日、中8週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた21戦目は、ルビーオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタイガーロータリーに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月9日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のレイナワルツに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月19日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、地方重賞のオータムスプリントカップ（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安部幸夫騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた24戦目は、地方重賞のスプリント（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で安部幸夫騎手（10戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタイガーロータリー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月3日、中2週で迎えた25戦目は、山は富士酒は白雪賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で安部幸夫騎手（11戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマイネフォクシーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月23日、中2週で迎えた26戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で安部幸夫騎手（12戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

5歳（2006年）

1月1日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で安部幸夫騎手（13戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、キリンのどごし杯（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で安部幸夫騎手（14戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた29戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で安部幸夫騎手（15戦5勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた30戦目は、花水木特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で安部幸夫騎手（16戦5勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

5月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で安部幸夫騎手（17戦5勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

6月16日、中3週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた32戦目は、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で安部幸夫騎手（18戦5勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は20戦連続で安部幸夫騎手（19戦5勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。