ベラジオオペラ（2020年生、母エアルーティーン）

ベラジオオペラ（2020年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+歌劇」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時12歳）と交配したエアルーティーンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の大阪杯(G1)に勝利した他、2024年の宝塚記念(G1)で3着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、ビープロジェクトによって4,851万円で落札された。

上村洋行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

11月20日、デビュー戦はD.レーン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は506kg。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエアメテオラを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3歳（2023年）

1月29日、中9週で迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトラマンダーレに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月19日、中6週で迎えた3戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のホウオウビスケッツに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月16日、中3週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

5月28日、中5週で迎えた5戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

12月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のボッケリーニをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

4歳（2024年）

2月11日、中9週で迎えた7戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したプラダリアを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月31日、中6週で迎えた8戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のローシャムパークをクビ差振り切って春の中距離王の座に就いた。

6月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

10月27日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、G1の天皇賞(秋)（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。