ナイヤンビーチ（2006年生、母マヤノクリオネ）

ナイヤンビーチ（2006年3月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「タイのプーケットの地名」。毛色は栗毛。種牡馬のキッケンクリス（当時6歳）と交配したマヤノクリオネが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方27戦10勝2着6回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上C1-4。

経歴

デビュー前

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月5日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

12月20日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

3歳（2009年）

8月15日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びを欠き17着に終わった。

10月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサクラファイヤーを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2十一（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた8戦目は、一般C2十二（水沢ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のノーティーズファンに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月23日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2九（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月30日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2九（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のルピナスブルーに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月14日、中1週で迎えた11戦目は、一般C2七（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したフェスティヴキティを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月19日、連闘で迎えた12戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサクラファイヤーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月29日、中0週で迎えた13戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るパレスキャンディーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したケイジートレジャーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中3週で迎えた15戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-10（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシルクスティングに1馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

2月27日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のテンザンエリシオに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月7日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上C2 25（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカシノハルトに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月22日、中1週で迎えた18戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、ベストテンジョッキーズカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリネンベイビーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサルヴェイションに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5月15日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上C1-7（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヤシャに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

5月30日、中1週で迎えた21戦目は、薩摩街道山鹿宿賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（5戦4勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のチクシチャンピオンに1馬身の差をつけて9勝目を奪取した。

7月4日、中1週で迎えた23戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったトウショウロペスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、薩摩街道市来宿賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず3着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた25戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた27戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（6戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた29戦目は、BAOO高崎協賛（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（7戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のクインガラメキに2馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

5歳（2011年）

1月4日、中2週で迎えた30戦目は、長崎街道矢上宿賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（8戦6勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず3着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた31戦目は、イルミネーションカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（9戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 小雪/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。