ファストボウラー（2017年生、母モエレカバーガール）

ファストボウラー（2017年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「クリケットの速球派投手」。毛色は栗毛。種牡馬のメイショウボーラー（当時16歳）と交配したモエレカバーガールが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社大作ステーブル。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中村時子から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、高橋ファームによって324万円で落札された。2歳のとき、高橋ファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、カナヤマホールディングスによって1,674万円で落札された。

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月17日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のシゲルカセイをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2020年）

1月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

2月22日、中3週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月27日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のナムラシェパードに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

7月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（7戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

4歳（2021年）

1月16日、中8週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

2月20日、中4週で迎えた13戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた15戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般B3（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた16戦目は、一般B3（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったマイネルエスパスに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月17日、中1週で迎えた17戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、物部川特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた18戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、一般B2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた19戦目は、一般B2（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

10月16日、中7週で迎えた20戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C1 C2（高知ダート1300m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンデルレイを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を獲得した。

11月14日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた21戦目は、五位山緑地公園特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた22戦目は、真衣おつかれさま特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた23戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったコウエイバクシンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月29日、中1週で迎えた24戦目は、高知城特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2022年）

1月12日、中1週で迎えた25戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、依存症無料相談会特別（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したタイムオブザーバーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中3週で迎えた26戦目は、室戸岬特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に終わった。

4月10日、中8週で迎えた27戦目は、あいたま誕生記念特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宮川実騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったアンダーパワーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月24日、中1週で迎えた28戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、釜ヶ谷の滝特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた29戦目は、木下智史お誕生日特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で妹尾浩一朗騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したタイムオブザーバーに半馬身届かず2着に敗北した。

5月22日、中1週で迎えた30戦目は、琴ヶ浜特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（5戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた31戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた32戦目は、双名島特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は妹尾浩一朗騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

デビュー前

打越勇児厩舎（高知）へ入厩。

10月1日、デビュー戦は井上瑛太騎手を鞍上に据えて、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての12番ゲートからスタート。出走取消となった。

10月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、一般C2-6（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた34戦目は、侑未ビスコもちゃ特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は永森大智騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた35戦目は、井上瑛太騎手を鞍上に迎えて、一般C2-6（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた36戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は宮川実騎手（7戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ウンエンリヒカイに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月10日、中1週で迎えた37戦目は、大雪特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は妹尾浩一朗騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。