エイシンマルカム（2001年生、母Sweetest Gal）
Eishin Marukamu
2001.04.25
エイシンマルカム（2001年4月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋中国の地名（馬爾康）」。毛色は栗毛。種牡馬のMr. Greeley（当時9歳）と交配したSweetest Galが21歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦2勝2着3回、地方13戦1勝2着3回。2004年のニュージーランドトロフィー(G2)で4着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2003年）
9月27日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、パーソナルラッシュに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。
10月19日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリティメーカーに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。
11月22日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。
12月7日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したパレスエースを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
3歳（2004年）
2月15日、中9週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒桜賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。
2月28日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したルタンティールを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
3月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のハシルジョウオーに1馬身3/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。
4月10日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦2勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。
5月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（7戦2勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。
4歳（2005年）
2月19日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。
3月13日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。
3月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（10戦2勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。
5月1日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺薫彦騎手（11戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。
5月22日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で渡辺薫彦騎手（12戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
10月23日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で渡辺薫彦騎手（13戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。
11月27日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で渡辺薫彦騎手（14戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
6歳（2007年）
4月27日、約17か月の休養明けで迎えた17戦目は、高木健騎手を鞍上に迎えて、ふじの花特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。
11月27日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、トパーズ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。
12月13日、中1週で迎えた19戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ディセンバー賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。
12月31日、中2週で迎えた20戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。
7歳（2008年）
1月9日、連闘で迎えた21戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、新春特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したエーシンエムシーにアタマ差届かず2着となった。
1月22日、中1週で迎えた22戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。
2月13日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのウインター争覇（P）（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は高木健騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。
2月26日、中1週で迎えた24戦目は、白梅賞（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は尾島徹騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。
3月12日、中1週で迎えた25戦目は、一般A4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニシノゴードンに1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。
7月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた26戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、一般A4（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず5着に敗れた。
7月23日、中1週で迎えた27戦目は、あじめ峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったケイアイキャニオンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。
8月14日、中2週で迎えた28戦目は、立秋特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったニッシングリンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。
8月25日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞のイヌワシ賞（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で花本正三騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。