トーコーニーケ（2011年生、母ナリタフローラ）

トーコーニーケ（2011年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2014年にNARグランプリ3歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したナリタフローラが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、地方33戦9勝2着7回。2014年の関東オークス(牝Jpn2)で2着に入った他、2014年の園田金盃(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、天羽牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森田藤治によって1,050万円で落札された。

吉行龍穂厩舎（園田）へ入厩。

2歳（2013年）

6月26日、デビュー戦は吉村智洋騎手を鞍上に据えて、2歳（園田ダート820m 雨/不良）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のマカロンショコラに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳地方重賞の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

10月11日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた4戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の兵庫若駒賞（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた5戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ユノエスケープに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月11日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ニホンカイセーラに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月19日、連闘で迎えた7戦目は、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のホクセツプリンスに3馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

3歳（2014年）

1月22日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の園田クイーンセレクション（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオープンベルトに1馬身半の差をつけて優勝

2月20日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の梅桜賞（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったユノエスケープを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月3日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の若草賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコパノバウンシを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて順当に勝利した。

5月1日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東海クイーンカップ（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（6戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリックタラキチに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月15日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で川原正一騎手（7戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るクロスオーバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月11日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で川原正一騎手（8戦5勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエスメラルディーナに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

7月25日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で川原正一騎手（9戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

11月5日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で川原正一騎手（10戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた16戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で川原正一騎手（11戦5勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハルイチバンに1馬身半の差をつけて7勝目をゲットした。

4歳（2015年）

1月3日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で川原正一騎手（12戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた18戦目は、笹鳴特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で川原正一騎手（13戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンハヤテに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月10日、中5週で迎えた19戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は14戦連続で川原正一騎手（14戦7勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた20戦目は、楽天競馬賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で川原正一騎手（15戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマルトクスパートを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、4歳以上A2（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は田中学騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に敗れた。

7月24日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた23戦目は、吉川温泉よかたん特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、アランロドに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月4日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞の園田チャレンジカップ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた25戦目は、競馬キンキ杯（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバレーナボスをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

11月5日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉村智洋騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた27戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で吉村智洋騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

5歳（2016年）

1月3日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で吉村智洋騎手（8戦2勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

2月4日、中4週で迎えた29戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、大日本プロレスカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

2月25日、中2週で迎えた30戦目は、トータリゼータカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったビナスイートに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月24日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上A1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

4月27日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中学騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

5月26日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた33戦目は、新樹特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に敗れた。