トップコマンダー（1997年生、母ファーストセーラ）

トップコマンダー（1997年5月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時7歳）と交配したファーストセーラが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鎌田正嗣。戦績は、中央平地34戦5勝2着6回。2002年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利した他、2002年の函館記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額3,800万円（19万×200口）で一口馬主が募集された。

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

7月17日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のムッシュアローに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月22日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

9月4日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず3着に敗れた。

10月31日、中7週で迎えた5戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたマチカネホクシン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月20日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったジョウテンブレーヴに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月12日、中2週で迎えた7戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2000年）

3月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

5月28日、中3週で迎えた11戦目は、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

9月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月22日、中5週で迎えた13戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた14戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の2000ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたパラダイスヒルズ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月23日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2001年）

1月14日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したマイネルブラウを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月25日、中9週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

9月2日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったトウカイポイントにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

9月22日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレイサッシュをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

10月21日、中3週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のタヤスマサルをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月17日、中3週で迎えた23戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

12月1日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2001ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスキャロルハンデキャップ（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウインシュナイトをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2002年）

1月13日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るホットシークレットを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って悲願の重賞初制覇を果たした。

7月7日、約6か月の休み明けで迎えた27戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

7月21日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたヤマニンリスペクト決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中3週で迎えた29戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

6歳（2003年）

2月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた30戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦3勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月6日、中5週で迎えた31戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦3勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた32戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（5戦3勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（6戦3勝）。17頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

7月13日、中6週で迎えた34戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。