ドクトリン（1995年生、母シャダイラーク）

ドクトリン（1995年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のドクターデヴィアス（当時6歳）と交配したシャダイラークが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地36戦4勝2着3回。1998年のマーガレットステークス(オープン)で3着に入った他、1998年の菩提樹ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月1日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は468kg。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンデーセイラを圧倒的な末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月6日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスエヒロコマンダーを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

3歳（1998年）

1月18日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

2月15日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

3月22日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月31日、中4週で迎えた7戦目は、4歳900万下のホンコン・ジョッキークラブ・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦2勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

8月8日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の天神橋特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（9戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したドングリを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

9月13日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で角田晃一騎手（10戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

10月17日、中4週で迎えた12戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のいわき特別（福島芝1700m 雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサクラアデヤカに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月8日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたティーエムビガー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月22日、中1週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の尾張ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4歳（1999年）

1月31日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（12戦2勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

6月12日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（13戦2勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったロードアヘッドに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月18日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（14戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

8月22日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（15戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の大濠特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（16戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のビハインドザマスクに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月25日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（17戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（18戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（19戦3勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5歳（2000年）

4月30日、約5か月半の休養明けで迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい18着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（20戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はタレてしまい16着に敗れた。

7月1日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の文月ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（21戦3勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた27戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の福島テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に終わった。

10月14日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた29戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

12月2日、中3週で迎えた30戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の2000ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月16日、中1週で迎えた31戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

12月24日、連闘で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（22戦3勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6歳（2001年）

1月6日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（23戦3勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた34戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（24戦3勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

10月28日、約9か月の休み明けで迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（25戦3勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（26戦3勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。