パイアン（1998年生、母ウッドマンズシック）

パイアン（1998年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のCozzene（当時18歳）と交配したウッドマンズシックが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）山田牧場。戦績は、中央平地12戦5勝2着3回。2002年のセントウルステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

7月8日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のブンダームジークに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月19日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったキシュウファンタジに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月9日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセイントビクトリアを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（2002年）

5月3日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のニシノブレスレットに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

5月26日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

6月30日、中4週で迎えた9戦目は、服部剛史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のナリタグレースに3馬身の差をつけて制した。

7月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部剛史騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のフィールドスパートに2馬身の差をつけて4勝目を手にした。

8月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部剛史騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキスミーテンダーに1馬身1/4の差をつけて優勝

9月8日、中3週で迎えた12戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で服部剛史騎手（3戦3勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったビリーヴに詰め切れず、4馬身差の2着となった。