マテンロウオリオン（2019年生、母パルテノン）

マテンロウオリオン（2019年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「摩天楼+星座の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時18歳）と交配したパルテノンが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はムラカミファーム。2022年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2022年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月12日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたエバーシャドネー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの万両賞（阪神芝1400m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアルーリングウェイをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

1月9日、中1週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のソリタリオをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月9日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したジャングロにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月8日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンスコーピオンにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず17着に敗れた。

10月29日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた8戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

4歳（2023年）

1月5日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

2月5日、中3週で迎えた10戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

4月1日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山典弘騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

4月23日、中2週で迎えた12戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山典弘騎手（10戦2勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月4日、中5週で迎えた13戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で横山典弘騎手（11戦2勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

10月21日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（12戦2勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

5歳（2024年）

1月6日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。

3月2日、中7週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた18戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（13戦2勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

6月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（14戦2勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

10月26日、中8週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（15戦2勝）。17頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。