ファントムクォーツ（2008年生、母Crimson Dawn）

ファントムクォーツ（2008年8月31日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「本馬の誕生石。成長するためのパワーを与える石」。毛色は鹿毛。種牡馬のGalileo（当時10歳）と交配したCrimson Dawnが4歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地3戦0勝、地方9戦5勝。主な勝ち鞍は2012年の一般C1四。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

7月3日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

8月20日、中6週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

10月2日、中5週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

11月5日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般C2八（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月12日、連闘で迎えた5戦目は、一般C2十六（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラブヘリテージに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月27日、中1週で迎えた6戦目は、木村暁騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスイートジョリに9馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月10日、中1週で迎えた7戦目は、ひめかゆスキー場レース（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のニシノテンコウに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月31日、中2週で迎えた8戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラブヘリテージを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2012年）

4月15日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、東根山レース（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木村暁騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた10戦目は、一般C1四（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村暁騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネアイーダに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月14日、中1週で迎えた11戦目は、米代川レース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村暁騎手（4戦3勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた12戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、松本仙翁レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。