テイエムフォンテ（2019年生、母クインズメンテ）

テイエムフォンテ（2019年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名の『フォン』と母名の『ンテ』の掛け合わせ」。毛色は鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したクインズメンテが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は新冠橋本牧場。2024年の吉野ヶ里記念で2着に入った他、2024年の佐賀オータムスプリントで2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月23日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

10月30日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた4戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月25日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森裕太朗騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

3歳（2022年）

5月1日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月28日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（5戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

6月4日、連闘で迎えた9戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鮫島良太騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

8月10日、中4週で迎えた11戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の氷ノ山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイアミュレットを上がり2位の末脚で半馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

12月17日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、大山龍太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの2022ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド中京1戦（中京芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

4歳（2023年）

1月7日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

1月28日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のディサイドをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

2月19日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラスの川西特別（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

10月7日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月15日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（5戦1勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

5歳（2024年）

3月24日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに18kg減らして迎えた19戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鈴鹿特別（中京ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

4月27日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は黒岩悠騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた22戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、KYUSHU DREAM賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテイエムエポックに約11馬身の大差をつけてファンの高評価に応えた。

7月7日、中3週で迎えた23戦目は、向夏特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のウインモリオンをハナ差振り切って圧倒的人気に応えた。

7月28日、中2週で迎えた24戦目は、吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川慎将騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムフェローを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

9月1日、中4週で迎えた25戦目は、山田義貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月7日、連闘で迎えた26戦目は、長月特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は石川慎将騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキトーウィンに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月22日、中1週で迎えた27戦目は、詠月賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルデステリョに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月20日、中3週で迎えた28戦目は、佐賀オータムスプリント（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石川慎将騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したロードミッドナイトにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月10日、中2週で迎えた29戦目は、松浦川特別（佐賀ダート1300m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川慎将騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードミッドナイトを次元の違う末脚で半馬身差し切って7勝目を収める