マウントリッチ（1992年生、母スターアンドプラム）

マウントリッチ（1992年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクスンコテイジ（当時7歳）と交配したスターアンドプラムが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は広瀬昭一。戦績は、中央平地31戦5勝2着1回、地方5戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1998年のアクアマリンステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

古山良司厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月12日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたフォルスデュノール決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3歳（1995年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のダイワパンサーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

2月25日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4歳（1996年）

3月9日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

3月31日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた12戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、エイプリル賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月6日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月1日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、フェイスフルレイン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月15日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で大塚栄三郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた18戦目は、マルチロマン特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月20日、中6週で迎えた19戦目は、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったタガジョーウインから2馬身半差の2着に敗北した。

12月19日、中3週で迎えた20戦目は、ディセンバー賞（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（1997年）

1月5日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で大塚栄三郎騎手（10戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で大塚栄三郎騎手（11戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジューンコメットに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

3月9日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で大塚栄三郎騎手（12戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のセカンドメイトに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3月30日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で大塚栄三郎騎手（13戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

7月6日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、5歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で大塚栄三郎騎手（14戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた27戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミッドナイトメテオを半馬身振り切って4勝目を手にした。

8月24日、中4週で迎えた28戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

10月5日、中5週で迎えた29戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

11月8日、中4週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（15戦2勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（16戦2勝）。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（17戦2勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

6歳（1998年）

1月6日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（18戦2勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた36戦目は、5歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（19戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のクラフティマスターをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。