トーワラノビア（1995年生、母トーワルビー）

トーワラノビア（1995年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時15歳）と交配したトーワルビーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村本牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着1回。2000年の小倉日経オープン(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

10月4日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンメッチェンに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1998年）

11月21日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、マイネルジェットに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月19日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4歳（1999年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のサムソンゼットに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

3月27日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の乗鞍特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の郡上八幡特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月18日、連闘で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5月22日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のオカノスピカに5馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月3日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の文月ステークス（阪神芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（6戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のテンザンキラリをクビ差振り切って4勝目を収める

8月8日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（7戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月13日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

2月26日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月15日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（8戦3勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月6日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた22戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

9月2日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のルールファストに1馬身1/4の差をつけて5勝目を収める

9月16日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（9戦3勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

10月14日、中3週で迎えた25戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアサクサキーマンをクビ差振り切って6勝目を掴み取った。

10月29日、中1週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた27戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた28戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。