チャペルコンサート（1999年生、母リープフォージョイ）

チャペルコンサート（1999年1月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したリープフォージョイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着4回。2002年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入った他、2004年のマーメイドステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

10月6日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったルスナイプリンスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のユウキサクセスを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月3日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったイチロースワンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

3歳（2002年）

2月2日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアローキャリーを上がり3位タイの末脚でハナ差だけ差し切って2勝目を獲得した。

3月2日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月19日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったスマイルトゥモローにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月13日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で熊沢重文騎手（9戦2勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

12月15日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で熊沢重文騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2003年）

2月2日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で熊沢重文騎手（11戦2勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

3月15日、中5週で迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

8月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

5歳（2004年）

3月13日、約7か月の休養明けで迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた16戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（12戦2勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた17戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

6月6日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた19戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオースミハルカを半馬身差し切って久々に白星を挙げた。

7月11日、連闘で迎えた20戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着を確保した。

8月15日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

10月17日、中8週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた23戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

12月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ウイングレットに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6歳（2005年）

1月30日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着を確保した。

3月12日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。