キクノグローリー（2000年生、母レディーグロリア）

キクノグローリー（2000年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋名誉をもたらす」。毛色は栗毛。種牡馬のマイニング（当時16歳）と交配したレディーグロリアが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は出口宜己。戦績は、中央平地28戦2勝2着8回、地方3戦3勝。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、出口宜己から「北海道10月市場サラブレッド1歳」と「北海道11月市場サラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

河村功厩舎（名古屋）へ入厩。

3歳（2003年）

11月28日、デビュー戦は戸部尚実騎手を鞍上に据えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のオーフェローに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のホウライダンシングに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

4歳（2004年）

1月1日、中0週で迎えた3戦目は、4歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のヘッドハンターに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

2月7日、中4週で迎えた4戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

3月14日、中4週で迎えた5戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

12月11日、約9か月の休養明けで迎えた6戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

12月26日、中1週で迎えた7戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたビッグジェム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2005年）

1月22日、中3週で迎えた8戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3月13日、中3週で迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクラゼンセンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月4日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウォーターバロンを差し切れず、2馬身差の2着となった。

7月17日、中1週で迎えた14戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のルネッサンスフェアに4馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月24日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月13日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小坂忠士騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた21戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンシーマを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2006年）

1月22日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったチョウカイミッキーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月12日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したセトモモチャンにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月4日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったスカイノヒーロに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7歳（2007年）

4月22日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（7戦1勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったトーホウカウンターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月7日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えてすんなりと抜け出し、最後は2着のナリタファントムに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。