マツノヴィグラス（2011年生、母ブライティアバード）

マツノヴィグラス（2011年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「馬主名より＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時15歳）と交配したブライティアバードが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）北俣牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方32戦7勝。2013年の九州ジュニアチャンピオン(地方重賞)に勝利した他、2013年のカペラ賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、北俣牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

東眞市厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2013年）

6月23日、デビュー戦は山口勲騎手を鞍上に据えて、2歳（佐賀ダート900m 曇/重）に出走。馬体重は438kg。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイリンカザンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月21日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデドコガイイに約11馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

9月8日、中3週で迎えた4戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアイスカチャンに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月6日、中3週で迎えた5戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシリウス特別（佐賀ダート1750m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアイスカチャンに1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月25日、中2週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中直人騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のケンシスピリットを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

12月7日、中5週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞のカペラ賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中直人騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のケンシスピリットを3/4馬身振り切って怒涛の5連勝を決めた。

3歳（2014年）

1月3日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの佐賀プリンセス賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中直人騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のハートメインを半馬身振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

2月23日、中6週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の飛燕賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中直人騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3月16日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた10戦目は、3歳オープンの佐賀若駒賞（佐賀ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で田中直人騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、向日葵特別（佐賀ダート1400m 雨/不良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で田中直人騎手（6戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4歳（2015年）

2月8日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた12戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、梅花特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

2月25日、中1週で迎えた13戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、ノースポール特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

3月6日、連闘で迎えた14戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、弥生特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた15戦目は、島崎和也騎手を鞍上に迎えて、春陽特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた16戦目は、笠置特別（笠松ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で島崎和也騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた17戦目は、すみれ特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で島崎和也騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた18戦目は、かがり火特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で島崎和也騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

5月22日、連闘で迎えた19戦目は、エメラルドオープン（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で島崎和也騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

5月29日、連闘で迎えた20戦目は、長良川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で島崎和也騎手（5戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で島崎和也騎手（6戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月26日、連闘で迎えた22戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の名古屋でら馬スプリント（名古屋ダート800m 雨/不良）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

7月1日、連闘で迎えた23戦目は、雷鳥特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は島崎和也騎手（7戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

8月9日、中5週で迎えた24戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。15着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた25戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

5歳（2016年）

3月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

5月5日、中6週で迎えた27戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬賞（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた28戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、平成の大改修・新・小田原城特別（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

6月2日、連闘で迎えた29戦目は、薄暑特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた30戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のコアジサシ賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月4日、中1週で迎えた31戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、流れ星賞（川崎ダート900m 晴/重）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた32戦目は、水葵スプリント（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定戦のカワセミ賞（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

8月14日、連闘で迎えた34戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、晩夏特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた35戦目は、實川純一騎手を鞍上に迎えて、清涼スプリント（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。