ベストアプローチ（2014年生、母Sant Elena）

ベストアプローチ（2014年4月24日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「最良の方法」。毛色は栗毛。種牡馬のNew Approach（当時9歳）と交配したSant Elenaが12歳のときに産んだ仔が本馬である。2017年の青葉賞(G2)で2着に入った他、2016年の京都2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月23日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤローザを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月26日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月25日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したダノンディスタンスに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2017年）

1月29日、中4週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月29日、中7週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったアドミラブルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

9月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

4歳（2018年）

2月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のポポカテペトルに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

5月5日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のノーブルマーズを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6歳（2020年）

7月5日、約26か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

11月8日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

7歳（2021年）

1月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

2月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

4月11日、中7週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2021年4月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。