テイエムクロムシャ（2016年生、母ランブルジャンヌ）

テイエムクロムシャ（2016年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+黒武者」。毛色は青鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時17歳）と交配したランブルジャンヌが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着5回、中央障害13戦1勝2着1回。2022年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、竹園正継によって1,242万円で落札された。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月9日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたシーオブザムーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

1月6日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた4戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

3月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゲンパチルシファーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったインナーハートにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

6月9日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったノイーヴァにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月3日、中5週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメメランタンに1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月24日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたタイサイ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月31日、連闘で迎えた13戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月10日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のテイエムギフテッドに1馬身の差をつけて制した。

4歳（2020年）

2月9日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた16戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月11日、中6週で迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの福島中央テレビ杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスのRKB賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月14日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの相馬特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5歳（2021年）

1月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの開聞岳特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた22戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず最後はロンドンデリーエアと並んで7着同着となった。

5月22日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月26日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったフィードバックから1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月16日、中2週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で植野貴也騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のホウオウアクセルに4馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6歳（2022年）

1月29日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、牛若丸ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝3350m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は植野貴也騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた30戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。3着に入った。

9月17日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（中京障害芝3300m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で植野貴也騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月3日、中6週で迎えた33戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で植野貴也騎手（8戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（2023年）

4月29日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。鞍上は小坂忠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。11着に敗れた。

9月16日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた35戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。13着に終わった。

2023年9月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。