シルクフェニックス（1993年生、母ジュエルドクラウン）

シルクフェニックス（1993年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時6歳）と交配したジュエルドクラウンが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地18戦3勝2着5回、地方7戦2勝2着2回。1997年のエンプレス杯(G2)に勝利した他、1998年のエンプレス杯(牝G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

12月2日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったナリタプロテクターに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3歳（1996年）

1月21日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のメロディータイムに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月11日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

2月17日、連闘で迎えた5戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 雪/稍重）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったテンリカレンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

3月10日、中2週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

7月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から44kg増やして迎えた8戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナーシサスに6馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月4日、中1週で迎えた9戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のコウエイムテキを3/4馬身振り切って3勝目を収める

8月18日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、エムアイブランにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

9月28日、中5週で迎えた11戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露し、2着となった。

10月20日、中2週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず17着に終わった。

4歳（1997年）

6月29日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に敗れた。

7月22日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、G2のエンプレス杯（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のスターセレッソをクビ差制して重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

8月10日、中2週で迎えた15戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたパリスナポレオン決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

9月6日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

10月22日、中6週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた17戦目は、G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5歳（1998年）

4月8日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

6月14日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

7月21日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロランバダに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

9月23日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したホクトロビンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月21日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったイシゲヒカリに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月14日、中2週で迎えた23戦目は、霜月ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた24戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ウインターステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

6歳（1999年）

1月20日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。