スズノマグマ（2003年生、母レンⅡ）

スズノマグマ（2003年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋マグマ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時8歳）と交配したレンⅡが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦4勝2着4回、地方5戦0勝2着1回。2010年のローレル争覇(ハンデ)で2着に入った他、2010年のみちのく大賞典(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

3月19日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は494kg。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモメルベーユに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月15日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のエイシンハンコックをクビ差振り切って雨中の一戦を制した。

6月18日、中8週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたキャピタルフライト決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中5週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の魚沼特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月2日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフサイチギガダイヤに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4歳（2007年）

3月25日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の富里特別（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4月7日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンシーズンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

9月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタバスコムスメにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中6週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

5歳（2008年）

12月27日、約14か月の休み明けで迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

6歳（2009年）

1月18日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 雨/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

5月2日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったパルジファルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月30日、中3週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤマントルを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月24日、中0週で迎えた17戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月8日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

10月17日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。

11月21日、中4週で迎えた20戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

7歳（2010年）

5月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのローレル争覇（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒシウォーシイに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6月20日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた22戦目は、地方重賞のみちのく大賞典（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月15日、中3週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた23戦目は、磯ノ木特別（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた24戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の名港盃オープン（名古屋ダート1900m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。