ツルガオカハヤテ（2000年生、母エアパッション）

ツルガオカハヤテ（2000年4月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋疾風」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエアダブリン（当時9歳）と交配したエアパッションが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地35戦7勝2着1回、中央障害3戦0勝2着2回。2006年のUHB杯(オープンハンデ)に勝利した他、2007年の福島民報杯(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月2日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3歳（2003年）

1月19日、中8週で迎えた3戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセイウントライをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

10月11日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた7戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4歳（2004年）

7月11日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワフェローを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って休養明けの一戦を物にした。

7月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ラタフィアにハナ差交わされて2着に惜敗した。

8月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアツスパーコをアタマ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

12月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のアルフェッカを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

5歳（2005年）

1月8日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

7月24日、約6か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

8月14日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月4日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のブラストサンデーに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月1日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

12月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

12月25日、連闘で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

6歳（2006年）

7月1日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラグッドラックをクビ差だけ差し切って休み明け初戦をモノにした。

7月30日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトールハンマーをクビ差振り切って勝利をモノにする

8月27日、中3週で迎えた22戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

10月22日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

11月12日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦2勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた25戦目は、M.モンテリーゾ騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

12月17日、中2週で迎えた26戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.モンテリーゾ騎手（1戦0勝）。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

7歳（2007年）

4月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

4月29日、中2週で迎えた28戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

5月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦2勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず13着に終わった。

6月17日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた31戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた32戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

8歳（2008年）

3月23日、約5か月の休養明けで迎えた34戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（6戦2勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた35戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（7戦2勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

8月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた36戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、勝ったユウタービスケットからアタマ差の2着に甘んじた。

8月24日、中1週で迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったクリノダイマオーから半馬身差の2着に敗北した。

9月13日、中2週で迎えた38戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。11着に敗れた。