トーホウカーニ（1997年生、母イチヨシクイーン）

トーホウカーニ（1997年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時12歳）と交配したイチヨシクイーンが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡正次。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回、地方18戦0勝2着3回。2003年のあすなろ賞(一般)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

1月29日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のミヨノコマンダーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月17日、約7か月半の休養明けで迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月14日、中3週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったマジックポケットにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

11月5日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4歳（2001年）

4月15日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

4月28日、中1週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金華山特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた9戦目は、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2002年）

3月16日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。

5月4日、中3週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のトリプルヘッダーに2馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月15日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月6日、連闘で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

6歳（2003年）

1月2日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、一般A1（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月11日、連闘で迎えた17戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般A1（水沢ダート1800m 小雪/不良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた18戦目は、一般A1（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。3着を確保した。

4月29日、中1週で迎えた19戦目は、赤松杯（水沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた20戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、あすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。3着を確保した。

6月8日、中1週で迎えた21戦目は、かきつばた賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた22戦目は、姫神賞（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた23戦目は、一般A1（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で陶文峰騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。4着を確保した。

7月21日、中1週で迎えた24戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 小雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で陶文峰騎手（6戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず14着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた25戦目は、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で陶文峰騎手（7戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

8月31日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた26戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で陶文峰騎手（8戦0勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた27戦目は、一般A1 A2（水沢ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で陶文峰騎手（9戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったエルマタドールから3馬身差の2着となった。

7歳（2004年）

4月10日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、千葉淳志騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた29戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉淳志騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったサイレントグリーンから1馬身半差の2着となった。

5月5日、中1週で迎えた30戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で千葉淳志騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒカリボラゾンからハナ差の2着に惜敗した。

5月15日、中0週で迎えた31戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で千葉淳志騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた32戦目は、エクセレント（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で千葉淳志騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。