ウインオベロン（2012年生、母エイシンベリンダ）

ウインオベロン（2012年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋『夏の夜の夢』に登場する妖精の王。天王星の第四衛星」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカネヒキリ（当時10歳）と交配したエイシンベリンダが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は城地牧場。戦績は、中央平地21戦0勝2着1回、地方14戦8勝2着3回。2017年のオータムカップ(地方重賞)に勝利した他、2017年の名港盃オープン(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、城地清満から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモヴューファームによって546万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額1,300万円（3.25万×400口）で一口馬主が募集された。

宮本博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

6月21日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

11月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、P.ブドー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

3歳（2015年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

3月21日、中7週で迎えた8戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた9戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5月12日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳C1二（園田ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るミヤビクロタカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月5日、中2週で迎えた11戦目は、3歳A B（園田ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のハクシンライラックに3馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

6月26日、中2週で迎えた12戦目は、3歳A B（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るナナヨンハーバーを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

7月15日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上B2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のドリーミングハートに3馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月6日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のクリノハナミチに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

9月5日、中3週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

10月3日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた17戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

4歳（2016年）

2月14日、中9週で迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

4月23日、中9週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったコピーライターに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月21日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月20日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

5歳（2017年）

1月8日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

2月14日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた27戦目は、早春特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（5戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスクワールに1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

3月8日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上A2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（6戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた29戦目は、そのたん4歳お誕生日記念特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（7戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したカトラスを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月19日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上A2（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（8戦6勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミッレミリアを3/4馬身振り切って7勝目を奪取した。

5月19日、中3週で迎えた31戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A1（園田ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた32戦目は、大阪スポーツ賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川原正一騎手（9戦7勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったエイシンニシパに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月17日、中2週で迎えた33戦目は、地方重賞の名港盃オープン（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（10戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンニシパにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月18日、中4週で迎えた34戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（11戦7勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた35戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンニシパを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて8勝目を掴み取った。