コガネタイフウ（1987年生、母コガネポプラ）

コガネタイフウ（1987年6月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマグニテユード（当時12歳）と交配したコガネポプラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）コガネ。戦績は、中央平地24戦3勝2着2回、中央障害3戦1勝、地方6戦0勝2着1回。1989年の阪神3歳ステークス(G1)に勝利した他、1990年の皐月賞(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月10日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、アイテイショウリに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月1日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラウンオーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月15日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい3着に敗れた。

11月5日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のきんせんか賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグランバトールを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

11月25日、中2週で迎えた6戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイタクヘリオスを自慢の末脚でアタマ差だけ差し切ってG1初挑戦初制覇を達成した。

3歳（1990年）

2月11日、中7週で迎えた8戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったハクタイセイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

4月15日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月27日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。22頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

7月1日、中4週で迎えた12戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月2日、中5週で迎えた14戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

5歳（1992年）

1月12日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

2月9日、中3週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた18戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 小雨/良）に出走。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6歳（1993年）

1月10日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた21戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた22戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた25戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のシンコウキに約11馬身の大差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月12日、中4週で迎えた26戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7歳（1994年）

1月26日、約6か月半の休み明けで迎えた28戦目は、早川順一騎手を鞍上に迎えて、チドリ特別（足利ダート1700m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた29戦目は、アメジスト特別（宇都宮ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で早川順一騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月3日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般C3-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた31戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた32戦目は、一般C3-4（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で西川敏弘騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったセントラオールから1馬身差の2着となった。

12月5日、中3週で迎えた33戦目は、稲葉篤隆騎手を鞍上に迎えて、一般C3-1（高知ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。