フィドゥーシア（2012年生、母ビリーヴ）
Fiducia
2012.02.17
フィドゥーシア（2012年2月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「信頼（伊）より」。毛色は鹿毛。種牡馬のMedaglia d'Oro（当時13歳）と交配したビリーヴが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦7勝2着5回。2017年のアイビスサマーダッシュ(G3)で2着に入った他、2017年の京阪杯(G3)で4着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2014年）
9月14日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったサトノフラムに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。
10月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったヤマニンマンドールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。
10月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアカリアイドルを交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。
11月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、2歳500万下のオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。
3歳（2015年）
2月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。
3月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアグネスユーリヤをハナ差振り切って勝利を手に入れた。
5月17日、中8週で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったジャストドゥイングにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。
10月3日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。
10月25日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の大山崎特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。
11月22日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の先斗町特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に敗れた。
4歳（2016年）
1月23日、中8週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。
2月13日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のエルカミーノレアルをアタマ差振り切って勝利をモノにする
3月27日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。
4月23日、中3週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。
8月28日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の別府特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のキングハートを3/4馬身振り切って久方ぶりの実戦を制した。
10月2日、中4週で迎えた16戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。
10月23日、中2週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。
12月4日、中5週で迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したトウショウピストを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。
5歳（2017年）
1月29日、中7週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のオーヴィレールをハナ差振り切って勝利を手に入れた。
2月18日、中2週で迎えた20戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。
4月16日、中7週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキングハートをクビ差振り切って勝利を手に入れた。
5月21日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリディスコに1馬身半の差をつけて制した。
7月30日、中9週で迎えた23戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったラインミーティアからクビ差の2着に甘んじた。
9月10日、中5週で迎えた24戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。
10月1日、中2週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。
11月26日、中7週で迎えた26戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。