トラバント（2008年生、母ウィッチズハット）

トラバント（2008年2月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「衛星（独）」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時14歳）と交配したウィッチズハットが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着1回、中央障害6戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の羅生門ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月13日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は532kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

3歳（2011年）

6月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミッキーホワイトに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のスピルオーバーに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

7月31日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

9月10日、中5週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったウィキマジックにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中2週で迎えた7戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキモンレッドに2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4歳（2012年）

4月29日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三浦特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

9月16日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のナリタスプリングをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

10月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

12月9日、中8週で迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5歳（2013年）

1月20日、中5週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のスノードラゴンをアタマ差振り切って制した。

3月30日、中9週で迎えた15戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

9月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

10月5日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

12月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

6歳（2014年）

2月16日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンオスマンから約11馬身差の2着となった。

3月9日、中2週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた21戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月10日、中3週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小坂忠士騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小坂忠士騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7歳（2015年）

2月1日、約6か月半の休み明けで迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で小坂忠士騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。