ユキミザケ（1990年生、母サムライクイーン）

ユキミザケ（1990年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアレミロード（当時7歳）と交配したサムライクイーンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦7勝2着4回。1994年のコーラルステークス(オープンハンデ)に勝利した他、1994年の白樺賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

星川薫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月31日、デビュー戦は上籠勝仁騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エーピーグランプリにクビ差交わされて2着となった。

2月14日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のニホンピロポリーナに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月22日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のウォーターベルーガに5馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

6月26日、中4週で迎えた4戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で上籠勝仁騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上籠勝仁騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月14日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で上籠勝仁騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレミアムボーイを半馬身差し切って3勝目を収める

12月12日、中3週で迎えた7戦目は、元町ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で上籠勝仁騎手（6戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

4歳（1994年）

1月23日、中5週で迎えた8戦目は、細雪ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で上籠勝仁騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のカトレマインに1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

2月20日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で上籠勝仁騎手（8戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したキクカダンディを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月19日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で上籠勝仁騎手（9戦4勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のビコーアルファーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月23日、中4週で迎えた11戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は11戦連続で上籠勝仁騎手（10戦5勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月26日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のベストフラッシュに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

7月17日、中2週で迎えた13戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月7日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったロングキャロットにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

8月28日、中2週で迎えた15戦目は、青函ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のエールスキーをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

5歳（1995年）

11月4日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は上籠勝仁騎手（11戦5勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

11月26日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（12戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ニホンピロスタディに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月17日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は本田優騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。