フジミフィレンツェ（1999年生、母フジミアガニヤ）

フジミフィレンツェ（1999年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパークリージエント（当時18歳）と交配したフジミアガニヤが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）越湖牧場。戦績は、中央平地7戦1勝、地方21戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

高橋裕厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

11月4日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく最後はブルーカムイと並んで7着同着となった。

3歳（2002年）

1月6日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

1月27日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフミノブルースカイをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月7日、約7か月半の休養明けで迎えた4戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

11月2日、連闘で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

12月28日、中7週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C1十（大井ダート1390m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2003年）

1月13日、中1週で迎えた9戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、渋谷区特別（大井ダート1690m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエンゼルマッハに2馬身半の差をつけて優勝

2月3日、中2週で迎えた10戦目は、節分特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るサモンジを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

2月20日、中1週で迎えた11戦目は、一般B3三（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るテルソルジャーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月19日、中3週で迎えた12戦目は、アクアマリン賞（大井ダート1790m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るグリーンアレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月22日、中4週で迎えた13戦目は、アルクツールス賞（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたトキノエイト決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月18日、中3週で迎えた14戦目は、北斗七星賞（大井ダート1790m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネショウレパードに4馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

6月7日、中2週で迎えた15戦目は、ゲンマ賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ワンダフルナイト賞（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

9月26日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた17戦目は、ハンデ戦の’03ムーンライトカップ（大井ダート1790m 曇/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた18戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のマゼラン星雲賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた19戦目は、スターサファイア賞（大井ダート1790m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦のラストトゥインクル賞（大井ダート1790m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月30日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のアデュー2003賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2004年）

6月11日、約5か月半の休養明けで迎えた22戦目は、アルタイル賞（大井ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた23戦目は、ムーンビーチ賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のバトルウインロードを半馬身振り切って7勝目を獲得した。

7月22日、中3週で迎えた24戦目は、アルテミス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の’04アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（6戦4勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた26戦目は、アルビレオ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（7戦4勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月18日、中4週で迎えた27戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のアルデバラン賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた28戦目は、ノベンバー賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（8戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。