ゼンシンゼンレイ（2004年生、母ホウユウレイラ）

ゼンシンゼンレイ（2004年3月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「全身全霊」。毛色は芦毛。種牡馬のタマモクロス（当時20歳）と交配したホウユウレイラが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方5戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の週刊競馬ブック賞。

経歴

デビュー前

中川公成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月4日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3歳（2007年）

5月5日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた4戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

6月23日、中4週で迎えた5戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

9月29日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

10月31日、中4週で迎えた7戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の週刊競馬ブック賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハードバニヤンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中3週で迎えた8戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したハイヤーグローにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月12日、中1週で迎えた9戦目は、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったドキュメントに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月30日、中2週で迎えた10戦目は、一般C1五六（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のグレイトセイヴィアに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2008年）

1月14日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定戦のウェルカム2008賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。