タガノエスコート（2019年生、母スペシャルディナー）

タガノエスコート（2019年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+大切な人を守る」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時11歳）と交配したスペシャルディナーが15歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。主な勝ち鞍は2021年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月10日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフォーブスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

3歳（2022年）

1月5日、中9週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの白梅賞（中京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したカワキタレブリーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのこぶし賞（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

7月23日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のハイエストポイントを半馬身振り切って久々の実戦をモノにした。

11月5日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのアプローズ賞（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4歳（2023年）

1月8日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの濃尾特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの刈谷特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったサンライズアリオンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月19日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラスの川西特別（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジャスパーグレイトにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラインオブソウルをアタマ差振り切ってファンの高評価に応えた。

6月11日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したケイアイシェルビーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月8日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2024年）

1月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊前ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた19戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの小倉城ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの弥彦ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月30日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの薩摩ステークス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの赤富士ステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着を確保した。

11月3日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。